１５００年中頃、念譽上人が名島に極楽寺を開山しました。念譽上人が

遷化された後、小早川隆景が名島城改修に際し天譽上人を招き再建されました。
　１６０１年に黒田長政が藩主となり名島城から福岡城へ拠点を移す際、極楽寺も

福岡（現在の天神四丁目あたり）へ移転。
　二代目城主忠之の妹亀子が不幸な事件で命を落とした際に、黒田家の

菩提寺となり、それまで「果還山」だった山号を亀子の

戒名「清光院殿天譽珠英大法尼」からとって

「清光山果還院極楽寺」と改めました。
　大正時代、極楽寺住職の吉武堯雨上人は朝鮮開教師に

任じられ、満州・大連で２６年間布教に尽力しました。
　太平洋戦争が始まると堯雨上人が帰国しましたが、翌年、福岡大空襲で天神は
焼け野原となり、極楽寺も焼失しましたこの苦境を檀信徒みなさまの協力を得て

再建することができました。
　１９７０年に土地改革の一環から南区若久に移転し、現在に至ります。